鳥害対策の詳細

日本の鳥害対策の現状

現代の鳥害対策は個人レベルで誰でもできるようになっており、それにちなんだ商品やサービスは数多く存在しています。

しかし、残念ながら「確実に効くモノ」は鳥害対策において科学的に実証証明されているものがありません。

良くある対策として、ネット、剣山、きらきらテープ、音装置、ライトやレーザー、凧(タカ)、スポンジ浸透忌避剤、ジェル状忌避剤、捕獲箱などがあります。

順に注意点や特徴を紹介していきます。

 

①ネット

ネットで完全に侵入を防げるのなら、最強の防除手段です。しかし、メンテナンス頻度やコスト面との整合性、作業効率の問題が発生しやすい現場はよく対策を検討されることをお勧めします。

また、鳥が絡まったり、ネットが汚れて景観を損ねてしまったり、かえって住処を増やす結果となる場合や緊急避難時にはネットが危険なものになる場所もありますので注意が必要です。

 

②剣山

工場や学校などでよく見かけられますが、場合によっては剣山が巣になるケースもあります。近年ではあまり見られなくなりました。

 

③きらきらテープ

場合によって、テープはCDや磁石と同じように全く効果が出なかったという声が多いですが、対策の第一歩として実施される方が多くいらっしゃいます。

 

④音装置

様々な音による対策があります。何もしないより効果が出る場合がありますが一度慣れてしまうとほとんど効果がなくなってしまうところが音での対策の難しいところでもあります。害鳥による執着の程度にもよります。

 

⑤ライト、レーザー

様々なものが近年出ておりますが、現状ではライトのみで対策を実施して成功した例は上がっておりません。また、レーザーが流行っておりますが現状、試みた方の中には100万以上かけて導入したレーザーで効果が出なかった方もいらっしゃいます。

 

⑥凧(タカ)

近年、農業地域で流行しております。風が吹く時と鷹だから、ということで見受けられますが個人のできる新たな対策の一つとなりつつあります。

 

⑦スポンジ浸透忌避剤

ハトが奇行をする、死ぬなどの毒が用いられているケースもあります。違法ですので業者選定には注意が必要です。また、人間が触れても危険な場合があり、知らないうちにこれがあったということもあります。

 

⑧ジェル状忌避剤

忌避剤そのものが当初、世の中に出た際にはとても「良いもの」として普及を目指しましたが、言葉が先行する中で様々な特性の忌避剤が登場し、忌避剤のイメージそのものが「うさんくさいもの」のように見られがちになってしまっているのが現状です。

タイヤや車、電化製品にグレードや品質が存在するように、忌避剤にもグレードが存在します。選定の際には商品や選定企業にどんな結果や実績があるのかをよく知ることが大切です。

 

⑨捕獲箱

多くの有害捕獲では捕獲箱で捕獲するのがメジャーで、個体の数を減らすことで根本的な被害解決を望むことができます。

しかし、多くの場合捕獲箱の周辺に集めるため、かえって最初のころよりも害鳥の数が増え費用や捕獲数の割には被害が減っていない、あるいは目の前にいる肝心の敷地内の害鳥は獲れていない。獲れない、などのケースに至る場合もあります。

理想を伝えてそれを遂行できる腕の良い有害捕獲者を見つけることがもっともベストです。

 

⑩電動シャッター

完全に害鳥の侵入を防ぐ予防策として良いと思われます。場合によっては害鳥がシャッターが開くのを待っている、またシャッターが開くと同時に侵入する、などもよくあるパターンですので日頃からハトを寄せない対策は必要です。

 

 

以上、ご参考になればと思います。

 

鷹による鳥害対策

現在、国内に鷹匠の数が数百人存在する、ということがメディアなどの情報により公表されています。

これは愛好家をはじめとした協会や団体が独自の認定制度を設け、その認定を以て「鷹匠」を名乗っている数であり、国が認めた認定ではありません。

言葉本来の江戸時代や戦国時代に「鷹匠」の語源が生まれた時代と、現代での「鷹匠」の状況は大きく異なります。

そのため、【鷹匠は既に絶滅した存在】であると言えます。

最大の理由は仕えていた方々である「公家」「殿様」「将軍」がいなくなった、ということにあります。唯一「天皇」の方々のもとにあった鷹匠も公儀から外れてしまいました。

実質、国が認める公儀鷹匠は存在しないことになっているのが現状であり、すべての日本の鷹匠は「鷹匠」という言葉を借りている状態です。

 

鷹匠を名乗る多くの方が趣味として鷹を楽しまれている中で、「世の中に鷹文化の良さを伝える」と方向を新たにし、人に喜ばれる技を磨いていこうと志したことが弊社のスタートです。

起業した個人事業時代ではまだ鷹そのものが世の中の認知と遠いところにあり、現在のように飼育環境が揃っておらず、飼養するための技術書もありませんでした。ましてや鷹による害鳥対策そのものが世の中として新しい物でした。

当時は技術不足であり、「鷹による追い払い」をする中で、「鷹で捕獲する技術を鷹匠が獲得しないことにはこの仕事は務まらない」と理解しました。

そこから、父娘で技術獲得に6年をかけて「鷹で獲る技術」を独自に獲得することができ、『株式会社ファルコンウィング』として新たなスタートをし、「現代の鷹匠の姿」で世の中に鷹文化の素晴らしさを伝えるということを目指してまいりました。

そうした中で、「鷹匠」の語源が誕生した400年前の「本物の鷹匠」の姿を古文書から学ぶことで弊社の工法が400年前の鷹匠たちが行ってきたものだったということや、江戸時代当時から鳥害対策を鷹で行ってきた鷹匠たちが「鷹で捕獲しなければならない」と記録していることがわかりました。

 

現代は、多くの鷹匠が「鷹を使った害鳥駆除・排除・鷹による追い払い」を目指している時代とも言えます。

しかし、現状では多くの鷹匠が鷹での対策に失敗している、もしくは、鷹ではなく実際には捕獲箱を使っているという実態があり、現代日本の鷹匠技術は衰退してしまっています。

そのため、鷹での対策を講じる際には、お客様がそれを踏まえたうえで業者選定をしなければなりません。

 

鷹匠による鳥害被害対策は鷹で「捕獲」することです。鷹を「飛ばすだけ」では意味がありません。弊社では、被害を早く食い止めるためのより確実な手段として「鷹での捕獲」をご提案します。

 

 

弊社は工場でも捕獲作業を行っております。

※鷹での鳥害対策業者選定では、鷹で害鳥を捕まえることができるかを確認すること。捕獲箱では、建物を汚す可能性があり、木製の場合は衛生的に問題が起きやすいこと、捕獲箱で集める際にエサを用いるとき、気づけば他所のハトまで費用の負担をしなければならなくなる。また、ハトがいた場所はそもそも鳩にとって良い場所があります。いなくなった後の防除にも対応できますのでお気軽にご相談くださいませ。

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