絶滅危惧種のオジロワシを救出!株式会社ファルコンウィングの鷹匠が命つなぐ

2021年11月27日の記事になります。バードライフ東京様が記事にしてくださいました。当団体の名誉総裁で皇族であらせられる高円宮久子殿下とは以前、小田原にて弊社の鷹術を披露させていただきました。この度、弊社で保護要請があったオジロワシの自然復帰が叶った時、バードライフ東京の会長をはじめめでたい事だとお祝いしてくださいました。

保護当時は、現場に行くまで「迷鳥と言っても佐賀県にはワシなんて」と思っていたのですが、田んぼのど真ん中で衰弱しきってうずくまっていたオジロワシを見つけるや否やダッシュで上着を脱いでそのまま保護と看病にあたりました。

保護してから7日目に様態が回復に転じたので安心して「無事に目に力が戻ってきています。」と県庁の職員さんへご連絡したところ、「佐賀に石橋さんがいてくれてよかったです。」とほっとされたようなうれしそうな言葉をいただきました。お役に立つことが出来て良かったです。

体力がずっと下がっていたことで筋力も低下していたので時間がかかりましたが、佐賀の地で死なせることなく放鳥の日を迎えることが出来たのは、関係者の皆様にとっても感慨深い日だったのかな。そうだといいなと思っておりました。

世界中の貴重な生きる遺産と言える猛禽類たちの保護に全力を注ぐことが出来たのは、環境省九州事務所の皆様と、佐賀県の生産者支援課の皆様、そして、「お前の持てる全てで救助に魂を注げ」と背中を押してくださった弊社代表のお陰です。また、地域の子ども達も「オジロワシさん頑張れー!」とエールを送ってくれていました。

皆様、本当にありがとうございました。

佐賀県では、大正年間に観測と保護が確認されており、九州で確認されたのは5年ぶりですが、オジロワシが佐賀県で保護されたのは100年ぶりとのことでした。(情報のソースは佐賀県の『史跡名勝天然記念物調査記録』より)

 

書 石橋美里

この場を借りてすべての関係者様各位へ厚く御礼申し上げます。